あけましておめでとうございます!「当たり前が、ありがたい」
新年明けましておめでとうございます!
ブログを読んでくださっている皆様。
仏心寺を支援してくださっている皆様。
今年も一年よろしくお願いいたします!!
新年の挨拶が遅くなりました。
ブッダガヤは現在ダライラマ法王が滞在しており、1月2日~6日までの予定で、法話会や灌頂が開かれており、大変賑わっております。
その辺りのご報告も、徐々にUPしていきますね。
今回は、年末年始の仏心寺のことを書いていきます。
まず、仏心寺の子供たちの学校は、12月26日~1月6日の間冬休み中です。
暖かいイメージのインドですが、1月1日前後は、大変冷え込み、今年は特に寒くなります。
それに合わせて、政府から学校を休校するようにという通達もでます。
そして今年はなんと、デリーやパトナなどでは100年以上ぶりに最低気温を更新したと発表されました。気温は、2度。
その日は、日本の東京寄りの最低気温が低かったです。
ブッダガヤも例外ではなく、最低気温が2度という日もあり、寒さに震える年末年始でした。
暑い時期用に家が作られているので、大変冷えるインドの建物。
外も、寒い
部屋の中も、寒い
どこも寒くて、とにかく寒さに耐える日々。
生きるだけでも、修行になるインド生活です。
そんな中、毎年恒例となっている普段お世話になっている僧侶や宿泊者との、年末の年越し蕎麦、年始の修正会と年始のお雑煮の振る舞いをして、年末年始を過ごしました。
もちろん、私だけでは無理なので、宿泊している方々が毎日協力して作ってくださり、いろいろな方に助けられた年末年始でした。
12月31日
今年も昨年に続いて、ダライラマ法王の法話会が年始に予定されていたので、チベット勉強を勉強されている方々が仏心寺に集まっての年越し蕎麦。
普段お世話になっている、台湾僧侶、チベット僧侶、ブータン僧侶の方々、また今年はトォバ共和国というモンゴルとロシアの間にある国の方もこられて、20名ほどで美味しく年越しそばなどをいただき過ごしました。
余談ですが、台湾やチベット、ブータンはそれぞれ西洋とは違うカレンダーがあり、お正月も別の日になります。
日付が変わった頃、日本の方々と共に修正会のお勤めを行い、今年初めてのお勤め、また仏様へのご挨拶。
1月1日
毎年招待していただいている、国営のタイ寺での新年の法要へ参加。
タイ寺では、毎年12月31日の夜10時ごろから、日を跨いで、朝まで勤行が行われています。
また、一年の一番初めのご寄付は、大変ご利益があると言われており、多くの方がこぞってお布施をされ、私たちも法要に呼ばれ、多くのタイの信者様からお布施をいただきました。
各国僧侶が托鉢の鉢を持ち、一列に並び、タイの信者さんが30名ほど並んで待つ場所に托鉢スタイルで移動。
お菓子やカップ麺、お金や飲み物など、それぞれが用意した物をお布施していただきました。
ここで日本と少し違うのは、僧侶はありがとうとも、頭を下げたりする行為もありません。
お布施は、させていただくという認識なので、お布施をする側の人が頭を下げてお布施をします。
また中に私が日本の僧侶だということがわかると、笑顔でお布施をしてくださる方もいて、その笑顔は大変印象的でした。
その後、仏心寺に戻り、午前11時から学校の子供達やその親、周りの友人や支援をさせてもらっている人たちに集まってもらっての修正会。
約50人ほどの人が集まっての法要。
お釈迦様へのお焼香、私は日本のお経、子供たちはパーリ後のお経を少し唱えて、新年の挨拶をしました。
集まってくださったインドの方々には
「お釈迦様が悟りをひらいた土地にいるので、少しでもお釈迦様から何かを学んでください。
いいことをすれば、いいことが起きる。
悪いことをすれば、悪いことが起きる。
日本では、1年のはじめに1年の目標を立てます。
是非、皆さんも人のためになる目標を立ててください」
と伝えて法要を終えました。
その後、お昼は友人のチベット僧のお母さんとその村の人たちが挨拶に来てくれて、宿泊者と共にお雑煮を食べました。
毎年日本から持参してお備えさせていただいたお餅をお雑煮にして振る舞いましたが、今回チベットのお母さんたちは、お餅を食べるのが初めてで、煮物やお雑煮のスープなど用意した日本食の中で、お餅が一番気に入っておかわりをされていました。
チベット方々は、人とお話をすることや、多くの人が集まって賑やかに過ごすことが大好きなので、食事のあと、チベットの歌をお願いすると、快く歌ってくれました。
3曲ほど歌ってくださいましたが、どの曲も、山に響き渡るようなイメージが浮かぶゆったりとした曲で、このように出会えたことへの感謝の曲や、仏教に出会えたことへの感謝の曲で、信仰心の深さを感じました。
歌を歌ったあと友人お母さんが
「私たちは、ただ友達だから合っているのではなくに、仏教(法)の元でこのように会う機会をもらっている。このような機会は、大変貴重でありがたいことであり、感謝したいと思います」
と、ハッとさせられる言葉を頂いたのが印象的でした。
お母さんの言葉のように、お釈迦様から脈々と繋がる縁により、仏心寺があり、多くの仏教徒が集まり、お釈迦様のおかげで共に勉強し、お会いできています。
このブログを書く機会、読む機会も、元を辿っていくとお釈迦様からの縁です。
当たり前のことですが、情報や刺激、また流行り廃りが早いなかで、当たり前にものを見ることの大切さを感じた、一年のスタート。
「当たり前が、ありがたい」
自分自身の「当たり前」の感覚にきづいて、それが普通ではなく「ありがたいこと」なのだと認識を変えながら、今年1年過ごしていきたいと思います。
今回は、2人でインドに!僧侶の卵が初インド。観光ではなく、修行としてのブッダガヤ
今まで、インドのビザを個人でとるのは、一つの鬼門?(ややこしい)のようになっていたのが、最近は便利になりました。
佛教大学の学生ツアーと仏心寺とタイ寺
佛教大学の学生ツアーがブッダガヤへ来られ、仏心寺も訪問されました。
2・3・4回生の16人
参加者の3分の2が将来僧侶の道を進む子達です。
私も佛教大学出身なので、後輩?に当たる学生さんがこれらる事は大変嬉しいですね。
到着してからすぐ本尊様にお線香をお供えしてもらい、一緒にお経を唱えたあと、仏心寺の話・ブッダガヤの話をしました。
その後、お寺内の見学。ロビーから見学してもらい、屋上まで。
屋上からは、周りのお寺の風景やこの周辺で唯一残っている仏心寺の横の原っぱの風景が見えます。
面白話として
「隣は大きなトイレですよ。」
と伝えると、みんな一瞬思考が停止したように。
ちょうどその時は、トイレしている人がいなかったですが、今でもトイレが外というインドの現実を少し触れてもらいました。
仏心寺のあとは、他のお寺や僧侶に触れてもらうために、タイ寺へ。
ブッダガヤで一番古いタイ寺は国営のお寺で、友人僧侶がいるので、今回は特別に内陣(本堂の内側)に。
日本のお経・タイのお経を唱えたあと、友人僧ニップンから学生さんへ少しお話で、このタイ寺の住職が修行している僧侶達によく伝えている言葉を教えてくれました。
「とにかく本堂(メインホール)を大切にしなさい。
そして、毎日仏様の顔を見なさい。見せなさい。
理由は2つ
一つは 仏を見ることによって、仏の姿・イメージを自分に受け付けること。
そして、仏に私たちの顔を覚えてもらうこと。
お互いがお互いの顔を合わせることによって、信頼が成り立っていき、言葉を信じてることができるはず。
会社での、上司と部下の例えを出して、毎日顔を合わせて、直接話すことによって、信頼成り立つはずと。
そして、最終的に、亡くなった時に仏が顔を覚えてくれていて、導いてくれる。
もう一つは、仏を見ながら、お経を唱え、三宝に対する気持ちをしっかりと持つ。確認する。
そのことにより、仏や法の教え、そしてサンガへの気持ちをベースにちゃんと持って、そこから他の人達、家族・友人・様々な方に気持ちを向けることができる。」
他の国の僧侶がどのようなことをシニア僧侶から教わっているのか、私も大変興味ぶかい話でした。
その後は、タイ寺の境内を共に散歩をしてホテルに移動して晩ご飯。
私もお邪魔して、仏心寺ではほぼ質問が出なかったで、食事をしながら話をしていると、学生さんも緊張が溶けたのか、いろいろ質問がでました。
なぜブッダガヤ?
食事は?
驚いたことは?
etc
いろいろ話をしていく中で、引率の先生が言われた印象的な言葉が、
「お坊さんになる人がほとんどでしたが、僧侶の道を進む中で、いろいろな選択肢があると知っていて欲しい。
清水君(私)のようにずっと往復をするという生活を目指すというのではないですよ。
時間がある際にインドにくるという選択があるということ。
ツアーで来るだけではなく、数日1カ所に滞在してみる。
一ヶ月滞在してみる。
いろんな物の見方ができるようになりますよ。」
4時頃から9時までと、5時間程の時間でしたが、あっという間に感じ、私自身が大変充実した時間に感じました。
少しでも学生さんにとって、何か得るものがあったら嬉しく感じます。
何より、またこの場所に帰ってきてくれることを願います。
スタッフの家は、バイクで1時間弱
到着するとすぐに人だかり。

言い換えると、大変素直なんです。
素直に思ったことが、表面(体)にでてきているのをいつも感じます。
写真を撮って見せる、子供達が徐々に笑顔になり、大人達も笑顔に。。。
すると、「どこから来た」など質問攻めもはじまり、少しずつ打ち解けていきます。
このあたりも日本人と違うところですね。
仕事が少ない村では、若者は出稼ぎに出る人が多いようです。
1階建ての建物には、三つ部屋ありましたが、子供達は全員一つの部屋へ。
が、大半はひどい状況だということです。
あくまでもお金をもらうための手段。
学校以外の状況では、村の中の人達は、大変痩せていたのが印象的です。
経済産業副大臣を案内
日本の政府関係者の方が、ブッダガヤを訪れるのは大変珍しいと思います。
1週間以上晴れることもなく、雨やぐずついた天気が続いたブッダガヤ。
久々の真っ青な空。
その後、菩提樹・悟りを開いたあと一週間ずつ移動されたと言われる場所・3年前にテロが起こった場所・最近折れた菩提樹など案内しました。