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仏心寺駐在日記 7月24日

 今日はお寺のすぐ横のチャイ屋さんで日本人の方と出会いました。

二人連れの方で、私と同い年の方々。

何気ない会話から始まり、仏教の話に。

その中でいつも聞く言葉が。
「日本にいると本当にお寺さんと話しできないですよね」
「どこのお寺に行っていいかわからない」

聞きなれた言葉ですが、聞くたびに考えさせられる言葉。

課題です。

でも、逆に仏心寺自体、私自身がしなければいけないことのヒントでもあると思います。

まだまだどうしていったらいいかわからないことはたくさんありますが、でも一つずつ頑張ってクリアしていけたらと思う。

それが、この先の道になると思う。

気軽にお寺にこれる、僧侶と話ができるようになるには、どうしていったらいいのか。

こっちでは意外と気軽にお寺にきて話をしてくれるのですが。
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仏心寺駐在日記 7月23日

 この前、採寸して頼んでいた子供達の新しい制服が来ました。

初めは28日にできると言われたのですが、それだともうブッダガヤにいないので、ちゃんと手渡しできるように23日といったら、なんとか一人一着分だけ作ってくれました。
ありがとうございます。テーラー(服を作ってくれる人のこと)の人。

そして、前々から今日服を渡すと子供に伝えてあったので、子供達は全員集合。
毎日ちゃんと来てくれたら苦労しないんですが。
7月20日

一人一人名前を呼んで手渡しで渡していきます。
ありがとうという子もいれば、もらってすぐ行ってしまう子も。
もらった子供から順番に着替えていきます。
着替え終わった子供達は、笑顔で部屋から出てきます。
みんな着替え終わり、最後は本堂へ移動してみんなで記念撮影。

真新しい服、みんな一緒な服で楽しく勉強をしていってほしいです。
ただ、まずは毎日ちゃんと来てほしいですね。

そのことも撮影が終わって、いつも勉強している場所に戻ってちゃんと伝えました。
ちゃんと毎日勉強しに来ること、大切に服を使ってすぐやぶらないこと。

伝わっていることを願います。

仏心寺駐在日記 7月21日

仏心寺のすぐ横にチャイ屋さんがオープンしました。
チャイ屋といっても、ビニール袋をつなぎ合わせて作った屋根の下に、木で手作りした椅子を置いただけのチャイ屋さん。
牛乳を温めるのは、泥と藁で作ったコンロ。
炭は、牛の糞を乾かして作った炭。

気軽にいつでもだれでもチャイ屋さんをはじめれます。
これがインドです。

 今回始めた人に前の職業を聞くと、ホテルで働いていたと。
ちゃんと英語もできるのでそれなりに教育を受けた人で、礼儀もしっかりしている人です。
なんでホテルをやめたかと聞くと、「ちゃんと給料をもらえないから」

日本では考えられない話ですが、こちらではよく聞く話です。
特にブッダガヤの場合は、オンシーズンとオフシーズンでは旅行者の数が違い、オフシーズンはどのホテルも大変暇をしています。
そういうときに、お金を払わなかったりすぐ首にするなどということが起こっています。

この方もその一人です。

話をしていると気さくな感じの人で、頑張ってチャイを作ってくれます。

すぐ横なのでこれからお茶を飲むときは訪れて、いろんな話を聞いてみたいと思います。

仏心寺駐在日記 7月20日

 今日は前から支援をしているソヌに会いに行ってきました。
先月に手術を受けていたのですが、まだこの先2回ほど手術を受けないといけない状況です。
手術を受けてしばらく安静の状態だったのですが、今は元気な状態です。
おばあちゃんも年相応という感じですが、それでもがんばってソヌのお世話をしているという感じでした。

おばあちゃんは、会うたびにいつも「ありがとう」と手を合わせてくれます。
その姿をみると、本当に心からというのが伝わってきます。
ただ、やっぱりこの先のことが不安で助けてほしいと言われます。

また、この先2回の手術も残っていてそのお金というのも、どうしてもヘルプしてほしいとお願いをされました。

薬のお金はなんとかできる金額でしたが、手術のお金となるとやはりそれなりの金額になります。
「できるだけのことして、なんとかします」
と話をしてソヌの家を後にしました。

ただ、どうしても寄付で成り立っている仏心寺なので、皆さんの寄付に頼るしかありません。
よろしくお願いします。

仏心寺駐在日記 7月18日

 夜大塔へお勤めに行ったあと、外にご飯を食べに行った。
マサラドーサという南インドの名物料理がある。
クレープよりも薄く焼いた生地に、マサラ味のジャガイモなどを包む。
大きさは直径20センチぐらい。
それを、二種類のカレーにつけて食べる。
二種類も一つはすっぱいカレーで、もう一つは普通に辛いカレー。

順番に食べたり、両方つけて食べたりと、最後まで飽きずに食べれるので大好きである。
値段は、25ルピー(約50円)
安くて、お腹もいっぱいになって、おいしくて、三拍子そろっているお勧めの料理。

そのマサラドーサを食べにレストランへ行くと、一人の日本人が挨拶してくれた。

今回こちらに来て日本人のバックパッカーさんとちゃんとお話しするのは、初めてです。

インドのどこを周ってきたのかという話から始まり、インドのいいところ悪いところ、日本との違い、そこから仏教の話になりました。
仏教に大変興味を持っておられる方で、話が大変弾みました。
年齢も私と同い年、しかも、同じ神戸で、住んでいる場所は私のお寺から5分ぐらいの場所。
びっくりです。
でも、出会いってわからないものですし、改めて一つ一つの出会いは大切なものなんだなと実感しました。

その方は残念ながらすぐブッダガヤをでてしまうということでしたが、出会えたこと本当によかったなと実感します。

仏心寺駐在日記 7月17日

 夜のお勤めを終え、大塔から歩いて帰る途中に、前方からタイのお坊さんが。
前々から仲良くしてもらっているお坊さんで、すごくパワフルの方。
すれ違ったり、顔を見るといつも大きな声で「シミズ」と片言の日本語の感じで呼んでくれます。

今年の3月に帰る前に会ってから初めて会うので約4カ月ぶり。
久しぶりだったのですが、その第一声にびっくりしました。
「How are you?」ではなく、「How about Japan? Tsunami!」

いい方が悪いですが、びっくりしました。
そこから、大変なことになったね。日本の状況は?どんな状態?いったい何人の人が亡くなっているの?と久々に会ったことはどうでもよく、それよりも日本のことが心配というのが伝わってきました。

「毎日お祈りをしているから」という言葉の後に、「日本でお祈りをしたい」という言葉がでてきました。
友達の僧侶を連れて日本にいくから、福島などを周ってお勤めをしたいからアレンジしてほしい!と。

ただただ、びっくりさせられました。
けれども、そうやって日本で起こったことを親身に受け止めてくれて、そして現地に行ってちゃんとお祈りをしたいと云ってくれるとは。

日本に帰ってチェックしてみないと解らないが、できるだけのことはさせてもらうと約束して別れました

また一つするべきことができました。

うまくアレンジできるようにがんばろう。

仏心寺駐在日記 7月16日

 テレビを見ていたら列車事故のニュースが流れていました。
古い規格の列車が脱線して、数両が折り重なったというのです。

列車大国といわれるインド。
都会の満員列車は乗車率数百パーセント。
また、始発から終点まで20数時間、30数時間などという時刻表もあります。

いたるところに列車が走っているインドですが、それだけ事故のニュースも聞きます。
テロによって爆破事故があったということもありますし、窓に銃で撃たれた跡があったりもします。

今回は、テロではなく脱線ということでしたが、数十名の方がなくなり、数百人の方がけがをされました。
ニュースで状況をみるとよく数十人だけしか亡くならなかったなという感じの事故です。

しかし、そのニュースを見ていると、なんと列車に挟まって亡くなっている人の姿は普通に流れています。
モザイクなんてありません。
足だけが出ていたり、体全体が見えている映像が普通に流れています。
友達も見ていましたが、友達も何食わぬ顔で見ていました。
日本では絶対にあり得ないこと。

ところ変わればこんなに違うんですね。

仏心寺駐在日記 7月15日

 今、仏心寺では一つの問題が!。
井戸が枯れてしまいました。

ブッダガヤでは、基本的には井戸水を使っています。
ホテルでもそうですし、ゲストハウスでも、そして、村の中では共同の井戸があってみんなで使っています。
水道もあるんですが、水道は時間によって出る時間と出ない時間があり、いつでも使える井戸水は大変重要です。

しかし、大切な生活の糧である、井戸の水がだんだん枯れてきています。
政府が貧しい人たちのために村の中に井戸を掘っていても、浅くて水が枯れることは数年前からおこっていました。
ただ、最近はホテルなどでも前に掘った場所から水が出なくなってきているという現象が起こっています。
原因は、いろいろあるのですが、一つは異常気象で雨が降る時期にここ数年雨が降らないという状況があります。そしてもう一つは、水の使いすぎです。水を使いすぎて水脈がどんどん下に移動してしまっているということです。

そして、ついに仏心寺も約11年前に掘った井戸が枯れてしまいました。
現在は、泊る方もほぼいないので水道水と貯めている水でなんとかなっているのですが、11月から始まる観光シーズンになると絶対に水は足りません。

ということで今すぐ井戸を掘りたいところですが、今回は浅い井戸を掘るのではなく、硬い岩盤の下まで掘るために、ダイヤモンドを先端に仕込んである機械で掘る予定です。
しかし、その機械自体たくさんあるものではないので、順番待ちの状態です。
しかも、一か所掘って水がでればいいのですが、一か所で出ない場合は場所を変えて何度もほる必要があります。すると、掘った個所の分だけお金がかかってくる。
ある意味賭けみたいな井戸掘りです。

たぶん私がいる間にはできないので現地の方に頼んでおくのですが、11月までにはできあがってほしいと祈るばかりです。
そして、気長に待つしかないです。

仏心寺駐在日記 7月14日

今日は子供達の制服の採寸の日でした。

制服採寸


日本の場合は、SMLやある程度のサイズが決まっていてそこから選ぶが、こちらでは一人一人体のサイズを測って一着ずつ作っていきます。
制服に限らずいろいろな服を作る時は、体の大きさをはかって作ります。

私も作務衣を3着ほど去年作ってもらいましたが、しっかりと作ってくれますし、作務衣など見たことない服でも「これと同じもの作って」といって渡しておくと、本当に一緒なものを作ってくれます。
生地もいろんなものを自分で選べるので、楽しいです。
値段もお手頃です。

そんな感じで一人一人採寸していくと、約一時間。
結構時間がかかりました。

できるまでに約10日。

47人分になるので時間はかかりますが、できあがったら一人一人手渡しで渡してあげて、みんなお揃いの服で楽しく勉強できたらなと思います。

仏心寺駐在日記 7月13日

 満月まであと二日。
インドでは、月を大切にしていて、満月になると月が終わって新しい月になるという昔の考え方もいまだに馴染んでいます。
インドのカレンダーにも月などの情報がかかれていたり、普通に会話の中で「もうすぐ満月だから」などという話がでてきます。

お勤めにいき空を見上げると、明るい月が昇っていました。

月

月2



お勤めの後は、チベットの友達のレストランへ。
お店にいくとちょうど停電。
けれど、お店の外に椅子を並べて月を見ながらお話。

レストランのことや、日本のことから、チベットのこと、中国との実際の関係など。
印象的な言葉は「チベットからインドに来たけど、私は肌も言葉も心もチベット人だ」

気付いたらあっという間に一時間が過ぎていました。

チベットのお茶、バター茶を飲みながらほっとした時間でした。

別れ際に、「毎日来て話しよう」といってくれました。

月をみながら自転車でお寺に帰宅。

道端では、昼間暑くて外に出られてなかった分、子供達が大声で遊んでいて、大人たちも上半身裸に布を下半身に巻いて、家の前に座って涼をとっていました。


それにしても暑いです。