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仏心寺駐在日記12月21日

数週間前に採寸してもらった子供達の制服が完成しました。

ちょっと時間かかりましたが・・・・。

毎年恒例のことですが、制服を見る子供達の目は輝いています。

仏心寺では、1人1人の子供の身体に合うように
オーダーメイドで作っています。

少し値段は張ります。
でも、チャンと学校に来る子供達へのご褒美の気持ちを込め、
又、丈夫で長持ちして後日も親戚の子や兄弟が使えるように。
そんな、思いで作っています。

1人1人名前を呼んで手渡しで渡していきます。
これも毎年恒例。

制服05

気づけば、最初は座っていた子供達は立ち上がり、
少しずつ近寄ってきます。
制服03

うれしさが行動に表れる、素直な反応です。

子供達は、早速袋を空け体に合わせます。
ここでも笑顔。!
制服04

制服01

配り終えてから、
日本からの贈り物で、
しっかりと勉強をしてほしいとの思いから送られた。
と伝えました。
そして、子供達には「毎日ちゃんと来ること」!
と約束してもらいました。
制服02

この様に、今年も制服服とセーターを配ることができました。

本当に、皆さんのご協力のおかげです。

ありがとうございました。
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仏心寺駐在日記12月23日

私たちは、学校支援の外に目の病気を抱えている男性を支援しています。

彼は、「ソヌ」20歳前半の男性です。
ソヌ03

数年前から支援をしていますが、目の状態は現状維持の状況。

インドは物価が上がり、薬代も少しずつ上昇しています。
ソヌ01

ソヌ02

面倒を見ているのは祖母ですが、
おばあちゃんも体が弱り歩くのがやっとです。
そのおばあちゃんが40分程を歩き、寄付のお願いに来ます。

必死にお願いする姿、
泣きながら足をつかまれるたびに、
いたたまれなくなります。


これからも継続して支援をしていきたく思います。

仏心寺駐在日記12月20日

ブッダガヤに来て5年ですが、
一番何が変わったかと言われたら、
間違いなく携帯電話やネット事情だと思います。


5年前は、携帯電話を持つ人がごく一部でした。
しかも、電話機能のみの小さい物。
旅行者もパソコンを持って旅している人は一部でした。

3年前から、スマートフォンを持つ人が増えてきました。
ブッダガヤでも、タッチパネルの携帯が出て、
貧しくても安い電話機能だけの携帯なら持てる人が
一気に増えました。

昨年は、旅行者のほとんどがスマホかタブレットを持っています。
ブッダガヤでは、携帯屋が一気に増え
携帯電話が身近な物になっているのを実感。

旅行者の第一声が「いくらですか?」だったのが、
今では、「wifiありますか?」という風に変わってきました。

時代の流れにのって、
仏心寺にも今日やっとインターネットが開通しました。
今までは、連絡を取りたい時やメールチェックのために、
歩いて5分ほどのインターネットカフェに行ってもらっていました。
少しでも宿泊の皆さんの負担が減るはずです。

仏心寺に来られる皆さん、wifi使えますよ。!

仏心寺駐在日記12月14日

人で混み合う参拝シーズンになると
移動?の遊園地が来ます。
毎年横目で見るだけだった私も、
今年は行ってみました。
遊園地02

遊園地01

遊園地03

入場料は、5ルピー(約8円)
それ以外に乗り物のお金が要ります。(20ルピー程)
遊園地06

日曜日なので、おめかしした家族連れで溢れていました。
みんな楽しそうで、どれに乗ろうかと迷っています。
遊園地04

遊園地05

遊園地09

この遊園地の目玉は、大きな観覧車と、
バイクと車のショーです。

観覧車は日本の観覧車と違い、早く回ります。!
とにかく、びっくりするほど高速です。!!
遊園地10

真上から下に降りる時は、まるでジェットコースター。!
しかも、1周ではなく10周以上回ります。
景色を楽しむ余裕は正直ない、観覧車でした。

そして、メインの車とバイクのショー。
鉄骨に、木の板を貼ったシンプルな作り。
所々、板が割れているというのもインドらしい。
遊園地07

遊園地08

何のアナウンスもなく男女二人が、走り始めます。
バイクはマフラーがないのか、すごい爆音。!
車は変哲もない普通の車で、それを普通の女の人が真顔で運転。
バイク乗りも、ジーパンにシャツ姿で
手放しで乗ったり、おひねり(お金)を真顔で数えながら、
つまらなそうに運転。
手を繋いでフォーメーションを作った時は、
結構圧倒されました。

ただ、終わるとおもむろにおり、
何事もなかったように話をしながら退場。

簡易の鉄骨造りで、日本だと危ない造り?
だといわれそうな遊園地ですが、
意外と楽しく、家族が楽しそうにしている姿はほほえましかったです。

仏心寺駐在日記 12月8日

12月8日は、日本の仏教徒にとっても大切な日、
お釈迦様が悟りを開いた日です。

その日に行われる法要を
「成道会」(じょうどうえ)といいます。

ただ、12月8日が成道の日というのは、日本だけで、
ブッダガヤでは満月の日にお祝いをします。

この場所で成道の日を迎えるのも
5回目になりました。

お釈迦様は「明けの明星」の時、
悟りを開いたとされています。
その時間に大塔の菩提樹の下へ行きました。

朝5時なのに、たくさんの人。
菩提樹の下も座る場所がないほど込んでいました。

成道会02

成道会03

静かに菩提樹の下に座ります。
約2600年ほど前、お釈迦様がこの場所で座していた。
そんなことに思いをはせながら約1時間ほど過ごしました。

すると、お釈迦様と同じ場所に居ること、
ここで毎年過ごすことができること、
多くの人に会い、多くの経験が出来来たこと
そんな感謝の気持ちがこみ上げてきました。

その後は、仏心寺で「成道会」のお勤めをしました。

成道会01

前日、宿泊者からもたくさんのお供えしていただき
御本尊の前は、華やかになっていました。

日本人や台湾人、インド人の宿泊者が集まり
総勢8人での法要でした。

毎年1人で法要していたのを考えると、
側から声が聞こえてくると違いますね。

仏心寺もお寺だなと感じることが出来ました。

お勤めの後、隣の日本寺さんの成道会の法要へ。

日本寺でも大きな法要を勤めていて、
たくさんの日本人が集まり、成道の日をお祝いできました。

お釈迦様が悟りのご縁によって、ここに仏心寺がある。
その場所でいろいろな人と会うことができ、
いろいろな人が仏教に触れることができる、
この「縁」、絆をしっかりと途切れないように、
しっかりしなければと再確認した、12月8日でした。

仏心寺駐在日記12月2日

仏教には、小乗仏教と大乗仏教という
大きな二つのくくりがあります。

小乗仏教は、インドからみて南、東南アジアに伝わった仏教です。
出家をして重い戒律を守りながら悟りを開くことを目的とする仏教で、
お釈迦様のみを仏として信仰します。

大乗仏教は、チベットを越えて中国、日本に伝わった仏教です。
僧侶だけでなく、在家の人達も救われる教えで、
多くの仏が存在します。

12月2日~12日まで、大塔(マハボディーテンプル)
では、「ティピティカ、チャンティング」という
小乗仏教の僧侶達の法要が勤まります。
ティピティカ09

ティピティカ04

ティピティカ08

インド、タイ、スリランカ、ミャンマー、ベトナム etc

ティピティカ01

毎年各国持ち回りで開催します。
食事のオファーもするようで、
今年はミャンマーが担当です。
ティピティカ02

ティピティカ03

大塔内に、各国のテントが所狭しと作られます。
テントの中には、お釈迦様がそれぞれのお国柄、
独特のお祭りの仕方で飾られています。

ティピティカ07

お勤めは、朝7時から始まります。
お勤めと休憩の繰り返しで夕方まで続きます。
各国のお勤めがスピーカーで響いています。

ティピティカ06

ティピティカ05

普段は静かな大塔の中が、まさに仏教一色に染まります。
お経がライブコンサートのように大きな音で響き、
聞いていると勢いというか力を感じます。

ブッダガヤは、過去の遺跡の地ではなく、
ここには生きた仏の教えが息づいています。

仏心寺駐在日記11月29日

お坊さん=お肉を食べない!
というイメージがあります。
でも、お肉は食べるんです。

かつて、自分で料理をしなかったお坊さんは、
托鉢に出て命の糧を調達していました。
他の人から僧侶が頂いた食べ物(供物)は、
命そのものですから、残さずに食べないといけません。
なぜなら、糧となったものの「供養」になりませんから。
なので、お肉などが供物として供養されれば、
お坊さんもお肉を食べます。


午前11時半、突然の電話が。
友達のタイ人の僧侶からの電話です。
「今から100人のタイの僧侶に食事をオファーするけど、
時間があるなら来ないか?」と。

この僧侶は、ブッダガヤに来始めた頃からの友人で、
何かあると連絡をくれたり、お寺に遊びに来てくれたり、
部屋に誘ってくれたりと大変親切にしてくれています。

断る理由もなく、すぐに準備をして出発。

昨年、彼は別の場所にお寺を作ると言い中古の建物を購入しました。
何度も、そこでお茶をごちそうになったものです。

タイ寺01

今回、そのお寺は見違えるように綺麗な内装になっていました。
既に食事の席は一杯の状況です。
食事を終えた僧侶は帰ります。
また、次の人が来て食事をします。
その繰り返しです。

タイ寺02

タイ寺03

タイ寺04

タイ寺05

空いた席に案内され、座るやいなや撮影の嵐。
周りのタイの僧侶が押し寄せます。

どこからきたの?
どこに国の僧侶?
どこに住んでいるの?

次々、質問が飛んできます。
続いて、食事もドンドン食べろと勧めてくれます。
大忙しです。!

今回の食事は、チキンフォー(米粉の麵)です。

タイ寺06

はっきりいって、最高においしかったです。
チキンのしっかりした、それでいてあっさりしたスープ。
そして、コシのある米粉の麵。
少しピリッとする味付けで、ツルツルと食べれました。
作っているのが、タイのボランティアの人たちです。
インドで、本場の味を堪能できました。

ちなみに、タイなどの小乗仏教の人達は、
12時以降は食事をとってはいけない戒律があります。
食事会は12時で終了。それぞれ帰って行きました。

いつもながら、国が違う私たちを気軽に誘ってくれる友人。
その友人僧侶に有り難さを感じます。
インドで、様々な国のお坊さんと接していると、
それぞれの仏教の特色を肌で感じることができます。
大変有意義な経験ができています。