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ファイアープジャ、邪気を払う

仏心寺の後ろに昨年完成したチベットの僧院、Namdroling Monastery.

本院は、南インド、カルナータカ州にあり、約5000人の僧侶と尼僧が勉強をしている。
その、分院として昨年、7年の年月を費やして完成した。


昨年の落慶法要に参加してから、お寺の関係者と仲良くなり、1月26日に法要があるから見に来たら?と誘ってもらいました。

何度見ても大きさと豪華さに驚く本堂内
見上げるほど大きな本尊、お釈迦様と、チベットに仏教を伝えたグルリンポチェ、そして、マイトレーヤーと呼ばれる弥勒菩薩が祀られています。

壁にはすべて手書きで書かれた曼荼羅
その他の部分も、手書きで書かれた模様があり、細かさに驚きます。

その本堂で行われていた法要。
まずは本堂内でお勤めが行われ、そこにまつまれたプーバーという神様のようなものに、一年の邪気を封じ込めます。
チベット暦のカレンダーで1月26日は、一年で一番悪い日のようで、あえてその日を選んで行うようです。


チベット仏教独特の、低音のお勤めがマイクを通して本堂中に響き渡り、心地よさを感じます。
また、チベット仏教独特といえば、お経の途中にお茶が配られ、お茶タイムがあること。
お経を唱えている最中にお茶が配られ、いったんお経を止め、供養のお勤めを唱えたあと、お茶を飲む。
5分ほどお茶を飲んだら、また再開。
その間席についたまま。

本堂内での法要が終わると、プーバーを外に運び、荷車で、燃やす?お焚き上げする場所へ移動。

その場所で30分ほどお勤めを行い、最後は火をつけて燃やします。
その周りは邪気があるということで、近づくことも禁止され、燃やした後は、振り返らず帰るという約束があるようです。
振り返ると、せっかく燃やした邪気がついてくると考えられるようです。

様々な場所で自分たちの文化を守り、自分たちのスタイルをしっかりと通すチベット仏教の姿を見習わないとと感じます。

写真と動画で雰囲気を味わってみてください。


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国際仏教交流(タイ信者と)

ブッダガヤの一番の特徴は、世界中のお寺があること。

日本を始め、スリランカ、チベット、タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、台湾、中国、ネパール、韓国。


お坊さん同士の交流もあり、信者さんとの交流も多々あります。


1月20日に、ブータンのお寺のチャム(マスクダンス)を見に行ったときに、タイの女性信者さんと出会いました。

ブータンのお寺の記事
  ↓
http://busshinji.blog11.fc2.com/blog-entry-359.html


タイの方ですが、タイの仏教(テーラバーダ、上座部)ではなく、チベット仏教を学んでいる方で、仏心寺にも足を運んでみたいと連絡があり、1月26日に仏心寺の学校で行った共和国記念日のお祝いの時に、仏心寺まで足を運んでくれ子供たちのお菓子を配る手伝いをしてくれました。

その後、今度は宿泊しているタイのお寺で、食事の供養をしたいと言ってくださり、本日お昼ご飯の供養をしてくださいました。


メニューは、タイ料理。
自分たちで作り、タイから運んでいる食材も使い、味もタイそのもの。


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食事をしながら会話をしていると、ほかにもタイのお寺でボランティアとしてお寺の運営に関わっている2人も集まり、様々な話をしました。

その中で、食事を供養すると誘ってくれた女性の方が中心となり、数人でチベットのお寺に綺麗なキッチンを作るドネーションをしたという話に。

そして、なぜキッチンをドネーションしたかという話の中で

「自分が使いやすい(助かる)と思ったことを、他人にお布施することで、自分のそのようなことが回り回って得ることができる」

ということを言っていました。


布施をすること
それが、自分の徳となること

また、タイ、チベットと国をまたいで、協力して仏教を守るということ


改めて布施とはどういうことか、また、国際交流が気軽にできる時代の中で、仏教徒という大きなくくりで、仏教を守っていくことの大切さを考えさせられる食事の場でした。


みんなで盛大に祝う、インド共和国記念日(Republic day)

本日(1月26日)は、Republic day

インド共和国記念日

簡単に言うと、憲法が発布された日。

1950年1月26日のことです。


この日は国を挙げて盛大にお祝いをします。
テレビでは、デリーで行われるたくさんの出し物が放送され、バイクに何人も乗る曲芸?や、各州の出し物、軍事パレードを見ることができます。

http://www.afpbb.com/articles/-/3115596?pid=18668666&tmpl_skin=gallery&utm_source=yahoo&utm_medium=news



街中は国旗だらけになり、オートリキシャーやバイク、サイクル力シャーにも国旗が掲げられます。

また,学校やゲストハウス、ホテルでも、国旗を掲げてお祝いをします。

仏心寺も例外ではなく、子供たちと一緒に飾り付けをして、お祝いをしました。
学校に来る子供たちは、道ばたで紙でできた旗や、帽子を買って学校に来ます。
(10ルピーほど。20円弱)

みんなでカラフルな紙を切り、縄や棒に貼り付けてiきます。


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飾り付けが終わると、旗の周りに集まり、みんなでインドの歌を歌ってお祝い。

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子供たちと、友人のタイ人・台湾人・日本人が集まってくれました。

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毎年思いますが、国の大事な日を盛大に大人も子供もお祝いする姿を見ると、日本での建国記念日などの過ごし方を考えさせられます。

子供の頃は、国旗が揚がっていたイメージがあるが、最近はほぼ見ない。


また、インドの子供たちの帽子を見ると、「I LOVE MY INDIA」と「My」が付くところが興味深く感じます。

「自分の国」と強調していると私は受け取っているのですが、いろいろ問題が多い国ですが、それでも自分の国を誇りに思い、好きだという風にアピールしていることは、素晴らしいと感じます。







ブータンのお祭り「ツェチュ」と仮面ダンス「チャム」を見に

ブッダガヤのありがたいところは、世界中のお寺があるので、それぞれの国の文化を体験できること。

特に、お寺はそれぞれの国の文化の中心地であったり、お祝いをする場所であるので、各国のお祝いを見ることができる。


今回は、ブータンのお寺で行われた「ツェチュ」というお祭りの「チャム」という仮面ダンスを見に行ってきました。

毎年この時期に3日間(地域によって長さは違う)行われ、ブータンからブッダガヤまで足を運ぶ人たちもたくさんいます。

「ツェチュ」とは、800年代にチベットやヒマラヤ一体に仏教を伝えたニンマ派の祖師、グル・リンポチェという僧侶にちなんだお祭りで、「チャム」とは、そのお祭りで様々な仮面をつけて踊るダンスの事を言い、ただ踊るだけでなく、その踊りによって仏教の教えをわかりやすく伝えるという目的があります。


3日間僧侶は、朝3時からお堂で読経を行い、朝9時から夕方4時、5時まで外でダンスを行い、その後お堂でまた読経を行い一日が終わるというスケジュール。


踊りも、動物のお面や様々な仏、神様のお面をかぶって行われ、日本でも同じにも、閻魔大王も登場します。


また、アチャラという道化師も登場し、まじめなダンスの横で、面白い行動で参加者を楽しませてくれます。ただ、アチャラの行動は面白くでも、心の中は知恵であふれている素晴らしい道化師という位置づけのようです。

日本との違いは、ダンスを見ながら飲食をし、自由に過ごすことができると言うことかと思います。

自由な時間にきて、本堂にお参りをし、ダンスを見て写真を撮ったり、友人をお話をしたり、食事をして自由な時間に帰る。

法要のダンスだからしっかり静かに見ないといけないと言うことがなく、楽しんでいる様子が印象的でした。


ただ、ゆっくりとしたペースで、太鼓と、鐘の音が一定のリズムでなっているので、大変眠いのが難点でした。。。



写真と動画で様子を感じてください。



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アチャラ「道化師」


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動画












人間の鎖(禁酒法に賛成の意を込めて)

1月21日 ビハール州全土で行われた人間の鎖

ブッダガヤでも行われました。

大通りを使い、車を止めて行われていました。
ちょうど正午から行われていたので、観光バスなどは警察の護衛がついて移動していました。

見に行ってみると、カラフルなサリーをきた女性たちが並んでおり、綺麗な光景でした。
ただ、日差しがきついのでちょっと疲れ気味?の女性たちの姿も。。。

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動画もどうぞ






実際に仏心寺の周りの村でも、お酒によるDVの話はよく聞きます。
また、千鳥足で歩いている男の人もいます。禁酒令が出た今も。

少しでもこのようなことが減っていくことを祈るばかりです。



1月21日は、ビハール州で人間の鎖が作られる

ブッダガヤが属する州、ビハール州。

ビハール州では、今年の4月から州内での、お酒の販売・飲酒を法律により一切禁止になりました。

販売・飲酒が発覚した人は、即警察に逮捕。
現地の人、外国の人関係なくすべての人が対象です。


このことについては、現地での声は賛否両論。

ビハール州は、ほかの州と比べると貧乏ということがあり、州の税金が減って、インフラ整備などがおろそかになってしまうのではと言う声があります。。。
もちろん、お酒好きなインドの男性型は、猛反対。

一方で、稼いできたお金を、お酒につぎ込んでしまう旦那や、飲酒によって暴力を振る旦那も少なくないので、女性からはよかったという声もある。

といっても、裏ルートがちゃんとあり、買うことができたり、今だに密造酒も販売されているのも事実




そんなビハール州では、明日(1月21日)人間の鎖活動が行われる。

参考ページ

https://www.facebook.com/GayaDistrictAdministration/posts/1817293625205276


州政府が呼びかけを行い、1月21日の正午に道に女性たちや子供たちが並び、手をつないで鎖を作り、この禁酒政策への賛同の意を見せるというもの。

当日は、空からこの模様を航空写真で撮るとも伝えられている。


ただ、大通りを使い、道も封鎖するという情報もあり、観光客が多いブッダガヤでは、正午にこのようなことをされると大変困るという声も出ている。


ダライ・ラマ法王によるカーラチャクラ灌頂が終了

ダライ・ラマ法王による、カーラチャクラ灌頂が終了しました。

1月2日〜14日まで続いた大法要。

参加総人数は、約20万人

世界中の人々が集まり、ダライ・ラマ法王の話を聞き、仏教の教えを心に留めた。




仏心寺にも参加する人たちがたくさん宿泊され、庭にテントを張って宿泊された方もいました。
というのは、カーラチャクラに合わせて、ブッダガヤの大多数のホテル・ゲストハウスは値上げをし、数倍から10倍という値段になっており、それでも部屋がないという状態で、泊まる場所に困っている人がテントで泊まりたいとこられたからです。


日本人を初め、インド・ダラムサラ、ネパール、アメリカ、台湾、シンガポール、インドネシア、ベトナムなど様々な国の方が集まり、共に食事を作ったり、分け合ったりしながらカーラチャクラ期間を過ごしました。
ある時は、日本食、ある時は、チベットの食事など。
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たくさんの方に「仏心寺があることで助かった」という声をいただきました。
一方で、仏教の修行をするために、お寺を使っていただけたという喜びを、宿泊者の方からいただきました。

ダライ・ラマ法王が法話中に常におっしゃっていた

「自分と他者を入れ替える修行」

自分が相手の立場だったら、どうしたら喜んでくれるか考える


仏心寺が聖地ブッダガヤにある意味合いの一つとして、これからも仏教修行者の手助けができるように、頑張っていきたいと思います。


カーラチャクラ情報

ダライ・ラマ法王事務所のHP
http://www.dalailama.com/gallery

動画
http://www.tibetonline.tv/

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます!

昨年同様、暖かいブッダガヤの年末年始でした。

1月2日から始まる、ダライ・ラマ法王によるカーラチャクラという大きな法要にむけ、たくさんの方々がブッダガヤに集まり、仏心寺にも集まっており、賑やかな年末年始になりました。


大晦日は、日本から運んだ年越し蕎麦を宿泊者の方々と食べました。
日本以外の宿泊者の方には、馴染みのないことなので、少しでも日本のことを知ってもらうきっかけになったはず?と感じてます。

それ以外にも、宿泊者で夕食を作り、混ぜご飯や、野菜のスープ、マレーシアの甘い生姜とサツマイモのスープ。

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昨年最後の仏心寺の写真は。日本、インド(ダラムサラ)、ネパール、上海、ベトナム、マレーシアなど様々な国の人たちとのすごした年末の風景です。

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そして、日付が変わり、新年のお勤め。

新年の挨拶として、「普段の初詣などで祈る、主語が自分になる祈りや目標ではなく、他者が主語になる祈りや目標をもつこと」として少し話をしました。

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1月1日の朝は、日本から持参し本尊様にお供えしたお餅でお雑煮。


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夜もまた宿泊者で協力し、縁起物のお赤飯やなます、煮物に、天ぷら、ぜんざいと豪華なご飯となりました。
お米は、ブータンのお米、レッドライス。
ぜんざいは、ラージマという小豆に似た豆。


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食事ばかりの報告となりましたが、宿泊者同士協力し、楽しく交流し過ごした年末年始でした。

今年も仏心寺が、様々な国の人同士が交流の場になることを願っています。



改めまして、今年も一年宜しくお願いします。

合掌

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