大黒天、マハーカーラとシヴァラトリー
2月25日は、インドは、「マハシヴァラトリ」
シヴァラトリとは、「厳粛な夜」という意味
インドのシヴァという破壊と再生の神様のお祭り。
シヴァパールヴァティが結婚した日と言われています。
インドのシヴァという破壊と再生の神様のお祭り。
シヴァパールヴァティが結婚した日と言われています。
そして、20日から行われていた、チベット仏教の法要、マハーカーラの最終日でもありました。
一見信仰されている国も違うので、共通点がないように感じるが、実はマハーカーラは、シヴァの別名とされています。
そして、
マハーカーラの意味は、
マハー=大いなる
カーラ=闇
これをあわせて、マハーカーラは「大黒天」とも言われています。
インド、チベット、日本とつながり祀られているのは、大変興味深い話です。
「マハシヴァラトリ」は、毎年前日から強い風が吹くのが特徴ですが、今年も変わらず、前日から急に強い風が吹き始めました。
この辺りがインドの面白いところで、毎年お祭りの日付が変わっても、ちょうど風が吹く。
この辺りがインドの面白いところで、毎年お祭りの日付が変わっても、ちょうど風が吹く。
インドの不思議な部分です。
話をチベットのマハーカーラに移すと、チベットの今年のお正月が2月27日で、その前に一年の邪気を払うという意味もあるようです。
今回、この法要の際、舞台上で兜を飾ることがきまり、その後ろに置く屏風を日本で探して送って欲しいというお願いがあり、その手配をしたこともあり、会場へ足を運びました。
当日、写真撮影などは一切禁止でしたが、インターネットを通して世界中へ生配信されていました。
そして、それらはすべてyoutubeで保存されており、いつでも見ることができるようになっています。
伝統は壊さず、最新の機材を利用して仏教を伝える努力されていることを感じます。
法要前に会場へ入ることができたので、その時の写真を貼り付けておきます。
観客席からステージ
僧侶だけでも数千人。。。
信者さんで多い国は、やはり台湾。
そして、近年増えているのが中国の信者さん。
チベットを弾圧している中国の信者さんが増えているというのも、おかしいことですが。
スピーカーを使い、重低音のお経が響き、太鼓やシンバルのようなものを鳴らして、それに合わせ、カラフルな衣装をきた僧侶たちが踊り続けます。
動画でどうぞ
それぞれの国の伝統的なお祭りが、一箇所で体験できるのも、ブッダガヤの魅力です。
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ブッダガヤの近況。各国の仏教徒の様子
この時期ブッダガヤは、「シーズン」と言います。
そして、2月後半になると「あと数週間でシーズンが終わる」とも言います。
菩提樹の下ある広場では、順次各国・各お寺・各宗派の法要や短いお勤めが毎日行われます。
ツアーで来た人達も座って、お勤めやお供え物をし、僧侶の法話を聞いて帰られていきます。

毎年12月2日〜13日は大法要、Tipitaka chantingが行われます。
テーラバーダの全仏教国の僧侶、信者共に集まり、 Tiptakaという三蔵のお経を唱えるという法要。



そして、2月後半になると「あと数週間でシーズンが終わる」とも言います。
11月からブッダガヤのシーズンが始まり、まずテーラバーダ(上座部仏教)の国々の仏教徒が増え出し、それと同時に、五体投地というチベット仏教の修行を数ヶ月で、数十万回行う人々も集まり始めます。
菩提樹の下ある広場では、順次各国・各お寺・各宗派の法要や短いお勤めが毎日行われます。
ツアーで来た人達も座って、お勤めやお供え物をし、僧侶の法話を聞いて帰られていきます。
もちろん、瞑想するグループもたくさんあります。


毎年12月2日〜13日は大法要、Tipitaka chantingが行われます。
テーラバーダの全仏教国の僧侶、信者共に集まり、 Tiptakaという三蔵のお経を唱えるという法要。
大規模な法要で、各国の豪華なブースが作られそれぞれの国の言葉で、同じお経を毎日朝から晩まで唱えます。昨年は、僧侶だけでも4000人以上が集まりました。
その法要が終わった後も随時、各国のグループが菩提樹の下で法要を行い、僧侶を招き、衣や毛布、帽子からお金までお布施をしていきます。
また、菩提樹の下で、出家式(お坊さんになる儀式)を行うグループもあります。
また、菩提樹の下で、出家式(お坊さんになる儀式)を行うグループもあります。
12月中旬からは、チベット仏教の4宗派がそれぞれ順次、モンラムという法要を行い、それに参加するチベット人やチベット仏教を信仰する海外の信者たちが集まり、ブッダガヤはチベット仏教一色に。


その頃が一番ブッダガヤは冷え込み、ブッダガヤの人々の中で「チベット人が寒さを運んでくる」という言い方があり、実際に法要が始まると一気に寒さが来るので不思議です。
マハボディーテンプルも、小豆色の衣のチベット僧や、伝統のチベットの衣装を着た人々であふれかえり、至る所からマイクを使った大音量でチベットのお経が響き渡ります。
そのすべての法要が終わるのがだいたい2月中旬から末頃。
この時期になると気温もどんどん上がり、昼間は半袖で過ごせるような天候に変わります。
この時期になると気温もどんどん上がり、昼間は半袖で過ごせるような天候に変わります。
暑さに伴いチベット仏教関係者が一気にいなくなり、また、テーラバーダ仏教色に変わり、その後少しずつ仏教徒が減りはじめ、3月末には各国の仏教徒がほぼいなくなりまる。
それ以外の4月〜10月は、シーズンを知っている人からは想像できないぐらい静かなブッダガヤです。
シーズン中は、開門の朝5時〜閉門の夜9時まで、常に人で溢れかえり、昼間は、座る場所がないぐらい人が集まり、メインの本堂の中に入るには、1時間以上並ぶことも。
歩くときは、肩と肩が当たりる時もしばしば。
瞑想をするグループ、座ってお経を唱えるグループ、歩きながらお経を唱えるグループ、五体投地をする人、マに車を回す人、静かにお経の本を読む人。
それぞれが、それぞれ気に入った場所で、自由に自分の修行を行っていく。
お互い譲り合い、尊重し合い、協力し合い、共に修行をする・法要をするスタイルがブッダガヤ、マハボディーテンプルの姿です。

マハボディーテンプル周辺にある各国のお寺でも、たくさんの法要が毎日行われます。
特に多い国は、タイ、スリランカ、チベット、ミャンマー。
タイに関しては、近いと言うこともあり、毎日たくさんのバスで信者さんが訪れ、現地の僧侶を呼びたくさんの徳を積んで帰ります。
もちろん、修行も欠かさず、マハボディーテンプル夜閉門ぎりぎりまで、ツアーのグループで瞑想している姿もよく見かけます。
近年は、チベット仏教が世界中に広がっている影響もあり、西洋諸国や、アメリカ、カナダ、ロシアなどの人々が増えています。
ブッダガヤにいると、仏教国の状況や、信者さんの様子がよくわかります。
そして、残念なことに、日本の仏教徒はほぼ来ないという状況ということも。
もちろん、この場所にきておつとめをしたから、修行をしたから偉い・すごいというわけではないですが、仏教が始まった場所、お釈迦様がこの場所を選び、悟りを開いたという尊い場所に足を運び、観光として見るだけではなくに、修行をしていく、お経をゆっくりというということは、一仏教徒として経験しておくべきではないかと感じます。
チベット仏教では、この場所で修行をするこ、法要に参加することは、ほかの場所で同じ事をするより数十倍の効果がある。
テーラバーダ諸国の仏教徒は、この場所はやはり力がある場所、平和な場所、なによりお釈迦様が選んだ大切な場所といいます。

すこしでも、ブッダガヤに巡礼にくる日本仏教徒が増えることを祈っています。
徳を積む日、ブータン、中国、ベトナム、韓国のお正月
1月28日のことになりますが、ブッダガヤで二度目のお正月のお祝いをしました。












日本ではどうなのか?

毎年恒例ですが、1月1日は、日本など西暦を使う国の新年。
そして、1月28日は、中国やベトナム、ブータン、韓国の国のお正月。
各国のお寺では、お祝いの法要が行われ、ブッダガヤに住んでいる各国の人々は、自分の国のお寺やマハボディーテンプルへ新年のお参りに行きます。
その新年のお祝いの法要に合わせ、お坊さんを呼びお布施をし徳を積む国もあり、今年はベトナムとブータンのお寺に招待され行ってきました。
ベトナムのお寺は、ブッダガヤのお寺がたくさんあるエリアから、少し離れた村の中にあり、仏心寺からは、歩くと20分ほど
1990年代から少しずつ土地を買い、今では広大な土地の中に、敷地内は大きなベトナム式の塔や、本堂、メディテーションホール、食堂などがあり、今も少しずつ建設中ということです。





庭には、象や猿のおきものも置かれ、大通りから離れているので、大変静かな場所。


各国の僧侶が10人ほど集まり、ミャンマー、チベット、日本、そして、ベトナムと順番にお経を読経しました。
各国それぞれの唱え方、音程、言葉が違うお経のあげかた。
一つの国から別の国に伝わり、そして、その国独特のお経のあげかたに変わって定着していったことを考えると、大変長い時間仏教が大切にされてきて今に残っていることを実感し、そしてそれを解いたお釈迦様の偉大さを感じます。
お経が終わると、食事の供養をいただき解散。
私は、そのままブータンのお寺へ移動。(ちょっとよくばりですが。。。)
ブータンの中でも、東ブータンが今日お正月だということです。
ブータンの民族衣装に身を包んだ人たちが本堂へ行き、手を合わせ、それぞれの仏様の前にお金をお布施していき、最後は、入り口にあるお布施をするカウンターでお寺に対するお布施という流れ。
多くの子供たちが両親や両祖父母に連れられ、一緒に回っており万国共通だなと親近感がわきました。



この日は、お坊さんたちもお休みで、貴重なお休みを若いお坊さんたちは、サッカーをして楽しんでおり、大きなかけ声が響き、それを見守る形で、シニアのお坊さんたちが周りで眺めている風景は、インドの喧騒からかけ離れ、ほっとする雰囲気が流れていました。
そして、食事の時間になると、参拝者全員で食事です。
もちろん、ブータン料理。
すべてお布施で賄われ、個人、もしくは家族などがスポンサーとなり、全員分のごはんをお布施をします。
今回も、ある家族と親戚がみんなでお金を出し合い、食事の布施をされていました。



徳を積むという文化が根強く残っている証拠ですね。
ごはんの席でたまたま隣になったドイツの方と結婚した50歳ほどのご婦人と話をしていたら、同じく布施の話になりました。
ブータンでは、僧侶が3年3ヶ月3日、森などにこもる修行がある。
その際には、一般の人たちが毎日食事などを届け、修行の助けをする。
それが布施になり徳になるから、みんな率先してする。
もちろん、普段のお布施や今日のごはんも。
その際には、一般の人たちが毎日食事などを届け、修行の助けをする。
それが布施になり徳になるから、みんな率先してする。
もちろん、普段のお布施や今日のごはんも。
日本ではどうなのか?
という質問になり、
「今の日本では、なかなか難しい」
と話すと、
「ドイツの旦那も布施を理解してくれない。物質的な考え方では、布施を理解できない」
「ドイツの旦那も布施を理解してくれない。物質的な考え方では、布施を理解できない」
ブッダガヤでは、マテリアリズム(物質主義)の話がよくでます。
僧侶・信者さんともに、この話題がよく話題に上がり、物質的な幸せでは本当の幸せを得ることができない。
そこから離れ、仏教の教え・慈悲の考え・そして、布施をして徳を積むということで、来世につながる幸せを得ることができる。
実際、物質的な幸せでは満足できず、そこから離れ、仏教的な生き方を選ぶ人によくであいます。
毎年仕事の休みを利用して修行しに来る方も、たくさんいます。
仏心寺に来る方もそうです。
仏心寺に来る方もそうです。
ごはんを食べながら、改めて自分自身の行いや、振る舞いのごはんの裏にある、様々なつながりを意識するお正月になりました。
日本語でいうと「おかげさま」ですね。

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