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「仏教が自分に合う」。キルギスからの宿泊者の言葉

ブッダガヤは仏教が始まった場所なので、様々な国の方が訪れ、そして、お寺に宿泊されます。

お寺に宿泊する方は、「仏教徒」だけではなく、「仏教徒じゃないが、仏教を学びたい!」という人も多くいます。


「仏教徒だからこの場所を訪れる」のではなく、「仏教に関心があるからこの場所を訪れる」という




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写真の方は、33才のキルギスからきた宿泊者。
仕事をしながら、大学にも行っており、その合間に1ヶ月の旅にでており、終盤にブッダガヤに来ました。

キルギスの法律で、政府のある試験をパスして、その後大学に入学すると学費が無料でなおかつ、大学で1年に一回行われる試験にパスすると、study vacation という制度を使うことができ、2ヶ月まで会社の休みを取ることができるので、その制度を利用しての旅中でした。
しかも、その間は会社側は給料を支払わないといけないという、日本では考えられない制度。


大柄な体からは想像できないほど、謙虚で物静かで、話をするときもゆっくりとした口調の方。

家は、クリスチャンで、キルギスには多くのイスラム系の人が住んでおり、逆に仏教徒はほぼいない状態。

昔から、宗教や他国の文化に興味があり、様々な本などを読み、実際に足を運んで見て、体験をしたりした中で、仏教が自分にあっていると感じたので、今勉強をしていると言っていました。

勉強とは、本を読むだけでなく、実際に足を運び、そして体験して感じてということ。

宿泊中も、ローマ字表記のお経の本を一緒に読みながら、木魚を叩いたりと、熱心に勤行に参加してくれました。

数日間だけでしたが、最後のお勤めを終わった後

「このような貴重な経験をさせてくれて、ありがとうございます!
 日本には、行きたいが全てが高すぎていくことができないが、このように日本の仏教に触れることができたことは、本当にありがたいです。
 そして、改めて仏教が自分自身にあっていると気づきました。

 これからも仏教を学んでいきます」

といって出発されました。


宗教・そして仏教の話になると、布教や信者など、仏教に帰依をしているかどうかなどという話になりますが、自分の生まれた家の宗教を持っていながら、自分自身に合う教えとして仏教を学ぶという方が増えているように感じます。

そのような触れ方が、これからの仏教の付き合い方なのかと感じます。


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Tipitaka chanting 三蔵経典読誦法要がスタート!10日間続く、テーラバーダ仏教徒による大法要。

12月2日〜12月12日まで開かれる、第14回 Tipitaka chanting

日本語だと、三蔵経典読誦法要がスタートしました。


facebookページ

毎年この時期に行われる法要で、Tipitaka を主な経典するテーラバーダ仏教国、上座部仏教国の僧侶・信者がブッダガヤに集まり、10日間の大法要を行います。

それぞれの国が、マハボディーテンプル内にテントを設けて、朝から夕方まで、昼食の時間をのぞいて三蔵経典が読誦されます。
また、夜には各国の僧侶がティーチングを行い、仏教についての理解も深めていきます。

マハボディーテンプル内は、テーラバーダ一色です。

今年で14回目となり、年々参加者も増え、マハボディーテンプル内の飾り付け、各国のテントの規模の大きくなり、国によっては、テントに入りきらないほどの人が集まっています。



テーラバーダ仏教は、パーリ語の経典に基づく教えであり、国によって読んでいる発音が違うということがあまりなく,
共に読誦できるという点が大乗仏教国との違いです。


オープニングの行列、セレモニーの写真をご覧ください。




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また現代的で、法要はすべてwebを使ったライブ放送がされています。




このインターネットの使い方は、どの国もされており、仏教を伝えるためには、どうしたらいいのか?という形で、伝えるためにできることを全ておこなっていくという姿勢の現れだと感じ、日本も見習う的観点だと思います。

興味ある方は、URLをのぞいて見てください。