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仏心寺駐在日記 3月1日

 あっという間に3月。

ダライラマさんの前でお経を唱えさせてもらい。
そして、過去最高に沢山の人で溢れて忙しかった1月。

祭りの後の静けさ。
人が減ると思っていたら、以外と人が多かった。
毎日じっくりと仏教のお話ができた2月。

そして、もう3月です。

忙しかったと思えば、忙しかったです。
疲れたと思えば、疲れました。

でも、有意義だったと思えば、大変有意義でした!!

間違いなく有意義という言葉があいます。

一つの出来事でも、自分の受け取り方次第。
楽になったり、疲れたことが有意義に変わる。
この方法が仏教のお経の中に書かれています。
だからこそ、仏教は生活にいかせるはずです。

日本では、仏教=お葬式の印象がまだ強いです。
是非その印象を取り払ってもらいたい。
そして、興味を持ってください。
何んだろうと思ってください!





 話は変わりますが、
本日はインドでお世話になっている
シンさんの息子さんの結婚式でした。

11月には娘さんの結婚式があり、
今回は息子さんの結婚式。
あと一人シンさんには息子さんがいますが、
男の子なので、結婚は楽です。
何故かというと、
結婚する場合基本的にはお見合い結婚であり、
女性側がすべての準備からお金を出すのが習慣だからです。
実際、娘さんの時は大変そうだったシンさん。
息子さんの時は余裕の感じでした。
ただ、優しいシンさん。
女の子がそんなに裕福じゃない家の子なので、
結納金などいらないといい、
お金も自分で準備したりしていました。

また、娘さんの時は、1ヶ月かけてお祈りをしていました。
今回はお寺で一気にすべての祈りをして
一日で結婚式を終わらせました。

といっても、朝9時にお寺に集まり、
すべて終わって家に帰ったのは夜の9時。

結婚式の様子は、写真で省略。
シンさん結婚式1
シンさん結婚式2
シンさん結婚式3
シンさん結婚式4
シンさん結婚式5
シンさん結婚式6
シンさん結婚式7
シンさん結婚式8

ただ印象的なのは、喜んでいる新郎側と、
その横で悲しむ新婦側の対象なところです。
息子さんはよく知っているのでうれしいのですが、
結婚式を見ていると複雑な気持ちでした。
新婦側は、娘が他人の娘になる日なので、
本当に悲しいという感じでした。
新婦の妹が、新郎の額にお祈りの色をつけるときに、
いきなり押し倒したのが、その気持ちを物語っていました・・・・。

シンさん結婚式9

そんなこんなで、結婚式が終わり家に到着。
9時でみんな疲れきってますが、そこからまたお祈りが始まります!
家の神様にあいさつです。

まずは庭にいき、女の人が新婦に色をつけてお祈り。
その後は、家に神様(日本でいうお仏壇)の場所へ移動し、お祈り。
そして、台所、居間、玄関の神様にお祈り。
シンさん結婚式10

すべてが終わると、
またお仏壇のような神様の場所に行き、
こんどは、お祈りの仕方の指導。

その間、ずっとシンさんの奥さんが
新婦の横について教えていきます。
家に着いたので親が変わり
シンさんの奥さんがお母さんということです。

すべてのお祈りが終了。
次は、新婦に食事させて、やっと家の仲間入りです。

見ているだけでも疲れました・・・。

いつも思いますが、インドの結婚式は考えさせられます。
(インドの毎日がそうですが)
結婚は結婚する二人だけの問題でなく、
家同士の問題、ご先祖さんもひっくるめた問題、
土地の神様にもちゃんとお祈りをして認めてもらう。

いろんな人にお祈りをして祝ってもらう。
お互いにいいきっかけになるんだと思います。
大人としての自覚も芽生えてくるんだと思います。

シンさんも、「これで大人になった」と・・・。
その言葉以上に印象的な言葉が、
僕が「いきなり家族と離れて寂しいですね」と言ったら、

「女の人は生まれたときから嫁ぐのがわかっている。
寂しくても乗り越えられる。
結婚したらここが自分の家。
実家は、前の家。
それは、女の人も家族もちゃんと理解している」
と。

結婚って奥が深い・・
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