fc2ブログ

2010年仏心寺駐在 02.07

12月末にインドから帰国していたが、今日2月7日またブッダガヤに向かって出発した。
帰国して一カ月ちょっと経つのだが、本当にあっというまに時間が過ぎた感じである。
そして、インドに行くという感覚と同時に、仏心寺に帰るという感覚もある。
一カ月どんな生活になるか、どんな出来事が起きるのか、そしてどんな出会いがあるのか、
楽しみの反面、いい方向に進んでいるのか?という不安もある。
けれども、考えていても、悩んでいても仕方がない。
なるようにしかならない。

こうして、何度もインドに行けるチャンスをいただいている自分が本当に幸せ者であると思う。
時間があってもいけない人。
行きたいけど、時間がない人。
本当にインドは、行けるご縁がないといけない場所だと思う。

貴重なチャンスを無駄にしないように、また一カ月楽しく?過ごしていきたい。

こんな感じで心の中では色んな事を思いながら、関西国際空港で出発を待っていた。
深夜0時50分発の深夜便で、現地時間で朝5時過ぎにバンコクの空港に到着の予定。
が、飛行機のトラブルで出発が1時間延びた。

朝6時過ぎにバンコクの空港に到着。
日曜日の夜なのに、日本人がものすごく多かった。
偶然、檀家さんの娘さんがCAとして乗っていた。
全く気付かず、降りようとした時に話しかけてくれた。
お家にお参りした時に話をしたことがあり、「インドに行きたいけど中々行けない」と言っていたのを覚えている。
仕事中なので、ゆっくりは話できなかったが、手紙を手渡してくれ、
そして「がんばってください」と一言いただいた。
突然の出会いにびっくり、こうして応援してくださる方がいることは本当に嬉しい。

バンコクからインド・ガヤへの飛行機に乗り換える。

この、バンコク~ガヤ線は意外と知られていない路線である。
特に、インドに行く人でバックパッカーの人には意外と知られていない。

デリーやコルカタなどに入る人が多いが、深夜に着いてだまされた
ということをインドにいるとよく耳にする。
ガヤは田舎で何もないが、時間がない人などはこの路線を使うことによって、
短い時間で仏跡を訪ねることができるお奨めの路線である。
特に仏教徒としては、ブダガヤは一番の聖地になるので、その場所に行くにはもってこい。
(値段は直行便よりも高いのと、待ち時間の長さがネックだが)

バンコクの6時間は大変長い。が、空港は桁外れに大きく広い。
日本では想像できない規模である。
お店の数も多く、直線で1キロぐらいあるんじゃないかと思うほど長く、広い!

マッサージ屋さんもあれば、お土産物屋さん、
また最近ミスタードーナツもでき、色んなお店が増えていっている。

6時間が過ぎ、やっとガヤへの飛行機が出発。

国際線だが、あまり人が乗らない路線なので、三席シートの列が通路を挟んで
二列だけ、国内線のような小さい飛行機である。

3時間ちょっとのフライトでガヤに到着。
ガヤ空港は軍事空港でもある。
滑走路は一本しかなく、しかもでこぼこ。
着陸のとき、飛行機がものすごくゆれていることからも判る。

飛行機から一歩降りると、日本とは違い、生温かい空気が体を包む。
気温は20度半ばぐらいだろうか、大変過ごしやすい気温。

歩いてターミナルに入ると、初めての人はびっくりするだろう。
空港内で流れている音楽は、「ブッタン、サラナン、ガッチャーミー」
の言葉を独特の音楽に乗せてエンドレス。一回聞くと頭から離れない独特の音楽である。
空港自体は、あまりにも小さく、国際空港とは思えないセキュリティ。

入国審査員の人も私服で話をしながらチェック。
税関の人も同じ感じ。
そんな感じで、すべてを終わるといよいよインドの大地へ。

友達のシンさんが迎えに来てくれていて、車でブダガヤへ。

クラクションが鳴りまくり、車線があるが関係なく反対車線を走る。
インドに来たんだと実感。15分ぐらいで到着。

お寺に到着、シンさんがご飯を食べてないので一緒にご飯を。
もちろんインド料理。
ダールに野菜カレー(サブジー)、チャパティ。
もちろん手で食べた。
この手の感触と、独特の辛さ。
インドだと実感。

食事も終わり、お寺へもどり一服する暇もなく、隣にある日本寺にあいさつに行く。
久々の再会を喜んで話が弾む、あっという間に夕方のお勤めの時間に。

仏心寺でお勤めを済ませ、ブッダガヤの中心地「大塔」へ行く。
人は減ったといわれていたが、結構な参拝者の数。
チベット人よりも、タイ人のほうが多くなっている感じである。

その後、夕食は何時も行っていたチベットレストランへ。
去年帰る時にレストランのお母さんが、2月には居なくなると言っていた。
まだ、在るかと心配だったが、レストランは開いていた。

店に入ると、お母さんがレジに座っていて、すぐ気付き笑顔で迎えてくれた。
簡単なあいさつを済ませ、いつものMOMOを注文。
この味は日本では味わえない美味しさ !

いつまで居るのかと聞くと、もう数日で帰るとのこと。
あと少しというのは寂しいが、こうして会えたことを嬉しく思う。

さすがに疲れたので、お寺に戻ると宿泊している台湾の僧侶が外にいた。
すれ違いに日本語であいさつをされ、びっくり!
話を聞くと、両親が日本語ができるから、その影響だという。
たくさんの人にティーチング(法話)をしていて、世界16ヶ国を周っているという。
そして、習字の先生でもある。
普段は台湾で暮らしているが、暑い時期(7月~11月)は
バンクーバーで暑さをしのいでいるとのこと。
話していると、同行者が集まってきた。一人は英語の先生。
もう一人は、校長先生を引退して僧侶になった人だった。

日本語と英語まじりの会話をして、何とか仏心寺の経緯を伝えると、
びっくりした顔だった。
彼らは、一人の僧侶がお金を出し立てたお寺だと思っていたようだ。

住所の交換や、E-mailの交換をし、
「台湾に来た時は、ぜひ連絡してください。泊る場所から案内まですべて面倒見ます。」
と言ってくれた。嬉しいことである。

日本に居ては、中々こんな機会はない。
また、それが僧侶であるというのも本当にうれしいことである。

一日目にして、また沢山の出会いや再会があった。
インドの不思議さを感じ、そして仏心寺のありがたみも感じた。
ただ、ちょっと長旅で疲れたかな。
スポンサーサイト



コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)