仏心寺駐在日記 「帰国しました!」
今回の駐在も終え、3月15日に無事日本に帰国しました。
相変わらず日本は寒いですね。
出発する日のブッダガヤの気温が約20度後半。
夜でも半袖で過ごしていたのに、日本に到着した日が5度。
正直、1日でこれだけの温度差は体力的に辛いです。
でも、日本に帰ってきて息をするとすごくすがすがしいです。
インドは乾期なんで、空気が乾燥している、
ぷらす、砂埃がすごいので、日本に帰ってきて、
息をするとのどがスッとして息がしやすく感じます。
日本にずっといたら、こんな小さいこと感じないと思います。
前回のブログからかなり間が空いていますが、サボっていたわけではないです。
(ブログはさぼっていたことになりますが。。。)
2月、3月は怒濤のように過ぎていきました。
毎年恒例の仏舎利公開&行列







毎回マネキン代わりに、人が微動だにせず荷台にのってます。
長期滞在の人たちが出発していき。

毎日のように代わる代わる旅行者さんが訪れ出発し、

ロビーでお茶を飲みながらお話をしたり、

もちろん、毎朝、晩の勤行を宿泊者の人と一緒にしたり
写経を体験してもらったり。

その延長で大塔(マハボディーテンプル)の中の説明を現地でしたり


日本のツアーの方が訪れて涅槃のお勤め、宿泊者さんに法話をして下さったり


関西からおばちゃんたち(怒られるかな?)が
子供達と一緒に遊ぶイベントしてくれたり




タイのお坊さんの中に混じり、ご飯の供養を頂いたり、

地元の結婚式に呼ばれたが、なんと夜中日が変わる頃まで待たされたり


自転車でポルトガルからきた青年を見送り

毎年訪れてくれるヨーロッパの団体がきたり

いいだしたら、キリがないですが、いろいろなことがありあっという間に過ぎていきまし
た。
このように過ぎていった、5年目のブッダガヤ生活。
ある宿泊者に言われた一言がすごく印象に残っています。
その方は始めて僕がブッダガヤにいった年から、
毎年数ヶ月泊まりに来てくれているアメリカの50歳すぎの女性で、
熱心な仏教徒です。 朝の勤行を終えて、ロビーで話をしていた時
にこのようなことをいわれました。
「はじめの頃は、いつも一人でお勤めしてたよね。
それが毎年少しずつ宿泊者が増えていって、
勤行に参加する人も増えていって、
今年はいつ見ても、誰かと一緒にお勤めをしているよね。
毎朝、その勤行をしている後ろを通って、
外出すると気持ちが良いし、うれしい。
お釈迦様も喜んでいるよ」
一歩ずつの積み重ねの大切さを感じると共に、
ずっと見ていてくれた人が居たうれしさ、
など様々な気持ちがこみ上げてきました。
また、ちょうど疲れがたまり、
いろいろなことを考えていた時期でもあったので、
そんな時に、「ふっ」と安心できる言葉をいただけた不思議な「縁」でした。
ブッダガヤで生活をしていると、文化の違いや言葉の壁などもありますが、本当に日々思い通りにならないことが多く、しかも、一個の行動をするとすごく体力的にも精神的にも疲れます。
時には、嫌だなと思うこともありますが、
その中でお釈迦様の様々な言葉(お経)が頭の中に浮かんできて、
その言葉に救われ、心に余裕が出来ることが多々あります。
また、「だからこのようなことを言っているのか」と腑に落ちることも多々あります。
(お釈迦様インド人にお話をしているので、インドの文化や習慣を感じると腑に落ちます)
そして、お釈迦様の言葉の中でも僕自身は、「縁」という言葉の大切さをしみじみと感じています。
すべてが縁であり、良いことも悪いこともすべてが縁という受け止め方。
日本にいると、便利になり、
インターネットのおかげで一人で簡潔できる社会になり、
比較的思い通りになる時代になってきたように感じます。
でも、その中で人それぞれ悩む縁、嫌な縁というものが来るはずです。その時にどうすれ
ばいいのか、ちゃんとお釈迦様は残してくれているのだと感じれると、ありがたく感じます。
この先も、さまざまな「縁」があると思いますが、しっかりと前に進んでいきたいと思います。
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