「イード・ムバーラク」イスラム教の友人宅で、ラマダン明けお祝いの食事
ブッダガヤは、仏教の聖地ですが、現地の仏教徒は実は大変少ないです。
(ほぼいないとも言われています)
一番多いのは、ヒンドゥー教徒
その次に多いのは、イスラム教徒
日本ではイスラム教徒というと、女性は黒い布で顔を覆っているイメージがあると思いますが、ブッダガヤのイスラム教徒は、もちろん覆っている人もいますが、全員がそういうわけではありません。普通に顔を出して歩いている女性の方が多いのではないかと思います。
村の中でイスラム教とヒンドゥー教の方が共に住んでいる場所も多く、お互いの祝日の日には、学校なども休みになり、共存している事がわかります。
また、ヒンドゥー教の方は、牛は神様の乗り物なので食べないですが、豚も食べません。(一部カーストの人は食べる)
それはなぜかと聞いたら、イスラム教の人達が食べないから食べなくなった。とも言われました。
ただ、「黒はイスラム教の色だから、黒を着ないようにしている」というヒンドゥー教の方の話や、「イスラム教の人は、牛の肉を食べるから。。。。」という話もあります。
先日、イスラム教の友人と話をしていたら、ある州では当選した議員がヒンドゥー原理主義の方で、「イスラム教徒は、バングラデッシュに行け!」と発言して、大きな問題になっていると聞きました。
また、イスラム教の人達は牛肉を食べますが、州の法律で牛肉の所持自体を禁止し、違反すると逮捕されたという事例もあります。
このような大きな問題がありますが、一般的な生活レベルでは、うまく共存し、お互いの宗教を尊重し合い、認め合って生活しているように感じています。
そんなイスラム教徒にとって、6月26日は、ラマダン月の終わりの祝日でした。
ラマダン月には、日の出から日の入りまで断食をし、それは貧しくて食事ができない人の苦しみを共有するためだと言われています。ただ、日の入り後は食事ができます。
そして、そのラマダンが終わった祝日の日を、「イード」といい、みんなでごちそうを食べてお祝いをします。
習慣では、モスクに行き貧しい人の為に寄付をしたりするという事もあるようです。
そんな中、昨日は昼過ぎに電話があり、「イードだから食事を振る舞うからおいで」と言われ、家まで行ってきました。
街中は至る所で飾り付けをされてお祝いムード。
「イード、ムバーラク」(おめでとうの意味)
という祝う言葉の看板が様々な場所に掲げられ、白いイスラム教の服をきて、頭に帽子をかぶった男の子や男性が大勢出歩き、家族で買い物を楽しんでいる人達が。
モスクのお祈りの時間には、バイクが大勢モスクの前に並び、いつも以上に人が集まっていました。
友人の家は市場の奥ですが、途中ムスリムの若者が自分の背丈ぐらいのスピーカーで爆音を鳴らして踊っていました。
この辺はインドの共通の祝い方
まずは、お祝いの際に食べないといけないものから。
左手前は、セバイと呼ばれる甘い物
右手前は、ダヒバラという少し酸っぱい食べ物
上は、手作りのパンにひよこ豆のカレーです。
これを食べたあと、メインディッシュのビリヤニ(ドライカレー)とカレー!
家々によってマサラの配合も違うので、家に呼ばれるたびに違った味のカレーが食べる楽しみがあります。
特に、今回のビリヤニには、あまり入っていない、粒こしょうがそのまま入っていたことが驚きです。(一緒に炊きあげているので、粒はやわらかいです)
もうお腹いっぱいと言っても、あと少しあと少しとどんどん運んできてくれ、お腹いっぱいを超えるぐらいまで食べさせてくれました。
宗教が違っても歓迎してもらえ、共に祝い、習慣を体験できることは、大変うれしいことです。
日本では悪いイメージが多いイスラム教。
でも、ここではヒンドゥー教・仏教と共存しており、お互いが宗教の壁を越えて共に祝っている、時には祈っている姿があります。
インドにいると、宗教の大切さ、それを信じる人の熱心さ、そしてその伝統を続けていく大切さを肌で感じます。
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