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聖地巡礼を終えて、涙を流して礼拝。

現在仏心寺には、台湾からの比丘・比丘尼・信者様が約2週間の予定で宿泊されています。

きっかけは、毎年宿泊している比丘尼の友人が、昨年の今頃宿泊されたことから。

二人とも同年代(たぶん70歳前後)で気が合う友達のようで、昨年帰り際に「来年はたくさん人連れてくるから!」と言って帰られました。
そこから月日が流れ今年の4月。
台湾の信者さんからメールが届き、「ツアーを組んだから部屋を予約したい」と連絡が来ました。
又来るからと言って帰る方は多いですが、本当に来てくださる方は大変少ないので嬉しかったことを覚えています。

今回来られた方は、

比丘が、1人
比丘尼が、5人
信者が、9人

インド入りは、11月11日
バナラシからネパールに抜け、最終地ブッダガヤに到着したのが、11月17日
その日はマハボディーテンプルを参拝され、翌日の11月18日、鶏足山(グルパ、ラトナギリ)へ参拝。

一緒に行きましょうと誘っていただき、私もご一緒してきました。

鶏足山は、頭陀行(ずだぎょう)第一と言われ、ストイックな貧しい生活の修行をされた摩訶迦葉尊者(マハーカッシャバ)が入定された地を言われています
摩訶迦葉尊者は、お釈迦様から糞掃衣を直接授かり、実質的な後継者であり、結集を行ったことでも有名な方です。
晩年は、一人山中に消えていったと言われ、伝説によると、遥かな未来に出現するという弥勒如来に釈尊の付属を伝えるため、涅槃に入らず入定し、その身体は今でも鶏足山の山中に保たれてると伝えられています。

当日の様子は別で詳しくかきますが、大変ハードな1日でした。

朝8時にブッダガヤを出発
現地到着は、10時過ぎ
その後、2時間程かけて山頂へ
お昼を山頂で食べ、法要や瞑想を行った後、山を下ったのは午後3時
そこから途中の村を寄り道して、ブッダガヤ到着は、午後6時

大変急な山で階段がずっと山頂まで続き、しかも大変気温が高かったので、全員くたくたの状態。
それでも、信者さんはお寺に到着すると、てきぱきと食事を準備されあっという間に夕食が完成。
全員で集まり食事始めようとした時、今回のツアーを主催した比丘尼が突然涙を流し始めました。

涙をぼろぼろ流しながら急に全員の前で地面に頭をつけて、同行している比丘に礼拝し、合掌の状態でみんなに向けて多いな声で話を始めました。

後で訳してもらったら「ブッダの聖地巡礼を無事に終えることができたこと、そして全員病気なく無事終えたことが本当に嬉しく、ブッダ・参加者全員に感謝したい。本当に聖地を回れたことが嬉しい!」と言っていたようで、感極まって涙が止まらなかったのです。

初めて企画した巡礼のツアーで、喜びや不安、様々なものが入り交じって最終日を無事終えることで一気に想いがお触れでた姿。

聖地巡礼に対する比丘尼の想い
お釈迦様対する想い
仏教への想い

すべてが胸一杯になり感極まった比丘尼の姿に、聖地の大切さ、そして聖地を訪れることがどういうことなのか再確認させられました。


年々仏教徒が増える聖地巡礼。
逆に年々日本人が激減している聖地巡礼。


改めて、仏教徒として聖地の大切さを、そして、そこで体験する・感じる事を日本の仏教徒の皆さんに共有していきたいと感じました。

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