村の中に話を聞きに。政府からトイレ普及のお金が出ているが、どこへ行ってしまうのか。。。
ブッダガヤにいるときには、定期的に近くの村にいる友人の元を訪れ、村の中の状況やどのような支援が必要なのか聞きに行っています。
昨日も友人の元へ行ってきました。
9年前から知っている友人は、ソーシャルワーカーとして働いており、インド政府から降りてきた支援物資やお金を配る役などもしています。
また、貧しい人達の手助けや書類作成、様々な問題解決の手伝いをしており、常に人が出入りし相談に来ています。正直これだけ人が出入りして相談しに来る人は見たことありません。。。
今回私が訪れた時は、ちょうど最近政府から発表された「各家庭へのトイレ普及の為の支援」のお金を受け取るための書類を整理している最中でした。
話をしている最中にも書類を持ってくる人が途絶えず、合計でこの周辺の村だけでも数百件以上の家庭に12000ルピーずつ配られます。
ただ、それはお金で配られるので、それが本当にトイレを作るために使われるかは不明です。。。
友人も正直ちゃんと使われるかわからない。。。。といってました。
話を戻しますが、今回どのような支援が必要なのか話を聞いていると少しの変化を感じました。
今までは
「これが欲しい!これを買って欲しい」
と言う形で
「もらう形の支援」
が多かったのですが、今回は
「こういうことをしたいからお金を貸して欲しい。そのお金は返すから」
という形で
「もらうだけではなく、それを回していく支援」
のお願いに変わっていました。
「今まではもらって終わり、一回使って終わりだったが、これからはしっかりとそのお金を回していく支援の仕方がいい思うので、その為の支援が欲しい」
貧しい人の中でも自分自身で頑張りなんとかしてこの状況から抜け出したいと思っている方も多く、その為にはある程度の資金が必要だけど、その資金を調達できないので、結局何もできないという、想いがあっても変えられない状況があるという話でした。
実際貧しい人はお金が借りれなかったり、運良く銀行から借りることができても9%近くの利子が重くのしかかります。インドでは個人間でのお金の貸し借りもあったりしますが、そこでは10%近くの利子を取る場合もあり、手を出しずらいという話はよく聞いていました。
実際どのような事をしたいのか話を聞くため、2人の女性を呼んでもらいました。
集まってくれた2人は、両方とも結婚をして子供がいる30代後半の女性。
1人は、小さい料理店をしたい。
もう1人は、小さい卵専門の屋台をしたいということでした。
1人の女性の旦那は近くのインド人向けのホテルでボーイをしているが、大変少ない給料で、それだけでは家計は大変厳しく、少しでも家計の足しになるように自分の働きたいという熱心な想いを伝えてくれました。
今までのように「貧しいから助けて」ではなく、「自分たちでなんとか貧しい生活を変えたい」という強い想いの人達が目の前にいるので、その方の為に仏心寺としてサポートできるように、検討をしていきたいと思います。
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