雨への想い。人の心は、物に従いて移りやすし。
暑かった先月の後半。
そこから雨が降って、気温が30度ほどに下がって、湿度は多くなりましたが、暑くて外を歩くのも辛かった時期と比べると本当に助かります。
むしろ、少し肌寒く感じる事もありました。
インドにいて面白いのは、雨が降ると外に出る人が多い。
そして、子供達の喜びの叫び声が響く!
実際、仏心寺の子供達も雨が降ってもお構いなしに、濡れながら楽しく遊んでいました。
私自身も雨が降るのを待ち遠しく感じて、そして、雨が降ったら嬉しくて屋根の下にでて座っていました。
「心から、恵みの雨がきた!」
と喜んでいました。
が、その思いもつかの間。
お寺の境内の一部が陥没。。。
理由は、道路が高くなったことによって、雨水が全て仏心寺内に一気に流れ込んだこと。
昨年末行われた道路工事により、道の高さが仏心寺の境内より上がってしまいました。
インドで道路工事をする際、古い道路をはがさず、その上にコンクリートをのせていきます。
なので、道がどんどん上がっていき、ついに道路が境内の高さを超えてしまいました。
その後、大雨が降るとどうなるか想像つきますよね。。。
長時間続いた雨が境内に入り、その水がお寺の排水能力をうわまり今回の陥没が起こってしまいました。
上から見ると少なく見えますが、レンガの下は空洞です。。。
幸い建てもの基礎にはダメージがないですが、
・排水路を確保する工事
・全体的に流れ出している境内の土の補充
・ダメージを受け境内の土地が下がった部分への、コンクリート補填と高さを確保
など、大がかりな工事が必要となってしまいました。
喜んでいた恵みの雨から一転、このような結果に。
日本の浄土宗をひらいた法然上人という方が残した言葉に、このような言葉があります。
凡夫の心は、物に従いて移りりやすし。
.喩えば、猿猴の枝につたうがごとし。
凡夫の心は
見聞するに従って移り易く、決して静まることがない。
例えば、猿が枝から枝に飛び移っているようなものである。
まさに、この言葉の通りの私の心の動き。。。
雨で気温が下がったことに喜んだ次の瞬間、このような結果になり、喜びの雨から悲しみの雨に。
仏教の教えは多くあり、多くの言葉が残されていますが、勉強していると特別な言葉、崇高な言葉ももちろんありますが、日々の何気ない出来事にフィットする言葉が多く残されていることに気づきます。
そして、その言葉のおかげで、救われることも多々あります。
今回も改めて、自分の心の変化に気づく体験させられたと感じます。
そして、そこから学ぶきっかけをもらったんだと、受け取っています。
ただ、大規模な工事になるので、多くのお金が必要になってしまいました。
もし、少しでもご協力いただける方がいましたら、ご支援よろしくお願いいたします!
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