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2010.11.23

 インドの朝は大変素晴らしい。
日の光が強く、また大変暖かく感じる。
なので、一日が始まっていくのが実感できる。
そして、みんなが動き出すというのが肌で感じることができる。

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最近は乾季なので、砂が舞い上がっている。
寒い朝は、火を起こして暖をとる。煙で空は少し曇って見える。
その中から出てくる真っ赤な大きな太陽は一回見ると忘れられない。


お昼に一人の日本人が訪れてくれた。
宿泊がしたいという訳ではなく、観光で巡って来た人だ。

「写真を撮ってもいいですか?」と言われ、その後立ち話をした。
仏教や日本の現状の話、旅で出会った人の話しなどなど・・・・。

仏教について勉強されていて、哲学・科学・著名な人の本など、沢山読んでる人だった。
20歳の時に、いろんな教えを学び自分に合うものを探し、仏教に行き着いたという。
仏教は素晴らしいし、生きていくうえでは必要だという。
また、ブダガヤでお祈り、お参りされる人たちの姿は、本当に素晴らしいと。


その中で一つ気にかかる言葉を言われた。

「どうして、ブダガヤに日本のお坊さんはいないんですか?」

彼は、ブダガヤに1週間いて、毎日夕方に大塔へ行くのだが、
日本の僧侶を見かけたことがないという。
道端を歩いていても、日本の人はほとんど見ない。

「どうしてですか?」と聞かれた。

答えるのには大変難しい。

何故なら、この疑問は私も持っているからである。

仏教の発祥の地であり、仏教徒の一番の聖地である。
なのに、日本の僧侶を見かけないというのは、大変不思議に思う。
多い少ない、良い悪いが問題ではない。何故なんだろうと疑問がでてくる。

この質問は、大塔の管理をしている僧侶にもされたことがある。

仏教徒なら一度はこの場所に来てほしい。
来てどうなるとかではないが、お釈迦さまが悟りを開いた所である。
仏教一番の聖地だからである。
また、沢山の人が拝んでいる姿、世界中の人が拝んでいる姿、
この姿を見てほしい。

長くブダガヤに居ると、色々日本の僧侶について細かく聞かれることが多い。
日本の僧侶と会って話す機会が少ないのだと思う。

あなたが僧侶なら、出来ればしばらく居てお勤めなどをしてほしい。
忙しい日本人であるが、仏教国である以上、この場所を再認識してほしいと感じる。
理由はどうであれ、今の私たちにとって来なければいけない場所と思うからである。
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